認知バイアスが引き起こす落とし穴
認知バイアスとは、人間の思考や判断に影響を与える心理的な傾向や偏りのことです。今回は、トレードにおける認知バイアスの一つ、「保有効果」について深掘りします。
保有効果とは何か?
保有効果とは、自分が所有しているものに対して、実際の価値以上の評価を与えてしまう傾向のことです。特にトレードの世界では、この保有効果がトレーダーを誤った行動へと導く要因になります。
保有効果の典型例
例えば、あるポジションを取った時のことを考えてみましょう。その株価が下落しているにもかかわらず、「きっと上がるはずだ」と信じて売却のタイミングを逃してしまうケースはよくあります。これは、自分が取ったポジションに対して過大な価値をしてしまい、客観的な判断ができなくなっていることが原因です。
なぜ起こるのか?
- 価値の過大評価:自分が所有しているものに特別な愛着を感じ、その価値を高く見積もってしまう。
- 損失回避の心理:
・損失を被ることへの恐怖から、損切りするより保有し続けた方が得だと考える。
・含み益が減り続けるより、保有し続ける方が得と考える。
・保有期間が2ヶ月以上なのに、保有することのメリットだけを考えてしまう。
保有効果の危険性
気づきにくい問題
保有効果を含め、認知バイアスの厄介な点は、自分では行動が間違っていると気づけないこと。そのため、問題意識が生まれず、いつも同じ間違いを繰り返してしまう事になるのです。
結果への影響
この認知バイアスに気づかないまま投資を続けると、以下のような結果を招く事になります。
- 損失の拡大: 下落した株式を売却せずに保有し続けることで、さらなる損失を被る可能性が高まります。
- 投資機会の逸失: 既存の保有銘柄にこだわるあまり、他の儲かる可能性の高い銘柄があるのに資金を動かせず、より良い投資機会を見逃してしまう可能性があります。
- ポートフォリオの偏り: 特定の銘柄や業種に偏重したポートフォリオになり、リスク分散が不十分になる恐れがあります。
- 感情的な意思決定: 客観的な判断ができず、感情に基づいた投資判断を行ってしまいがちです。
- 取引コストの増加: 両建てしたり、両建ての売りポジションを外したり、必要以上に頻繁な売買を行うことで、取引手数料が嵩む傾向があります。
- 長期的な運用成績の低下: 一時的な損失を受け入れられないことで、却って資金効率が悪くなり、長期的な投資リターンが低下する恐れがあります。
- 市場変化への適応力低下: 市場環境の変化に柔軟に対応できず、適切な投資戦略の修正ができなくなる可能性があります。
これらの影響は、単独で発生することもあれば、複合的に作用することもあります。認知バイアスを含め保有効果を認識し、適切に対処することで、これらのリスクを軽減し、より健全なトレードを行うことができます。
解決策:自己認識と第三者からのフィードバック
保有効果の問題を解決するためには、自己認識を深めることと第三者からのフィードバックを得ることの両方が重要です。
1. 原点回帰:自分の投資目的の再確認
投資における認知バイアスに気づくための第一歩は、自分が何をしようとしているのかを明確にすることです。
- 投資の目的を書き出す
- 長期的な財務目標を再確認する
- リスク許容度を見直す
この過程で、自分の投資行動が本来の目的から逸脱していないかを確認できます。
2. 投資ルールの明文化
- 売買の基準を確認する
- 損切りラインをタイトに設定するなど確認する
- 長期保有になりそうな場合、1か月以内を目途にいったん手仕舞いするルールを確認する
明確なルールを持っているので、ルールに合致した行動をとっているかを再点検する。
3. 第三者からのフィードバック
自分では気づきにくい保有効果を含む認知バイアスの問題を解決するには、外部からの視点が不可欠です。
- 実践投資アドバイザーへの週次報告
- 特別実践レポートを読み返し同じ過ちがないかななど確認する
- 相場日記のチェック
まとめ
保有効果は、私たちの投資判断に大きな影響を与える認知バイアスです。この問題に対処するためには、自分の投資目的を再確認し、明確なルールを設けると同時に、実践投資アドバイザーの客観的なフィードバックを積極的に求めることが重要です。
定期的に自己の投資行動を振り返り、原点に立ち返ることで、より健全な投資判断を行うことができるでしょう。
フィードバック事例
【投資力】三菱重工を持ってる意味は何?他にチャンスはゴロゴロあるのに
1・三菱重工業の現状分析
2・注目すべき強い銘柄たち
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1・三菱重工業の現状分析
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7011 三菱重工業。
2022年2月のロシアのウクライナ侵攻以来、
うちではよく取り上げる銘柄です。
軍事関連産業ということで、
超トレンドフォロー戦略を採用する
受講者さんは結構儲けた人も多いです。
いまだに過去最高値圏に株価があり、
目が離せない状況が続いています。
しかし、
上げ下げが激しく、
維持管理は簡単ではありません。
私も苦労していますが、
流れが落ち着かないなら、
落ち着くまで待つしかないと
考えています。
ある程度余裕があれば、
両建てで含み益に蓋をして
判断を先送りできるでしょう。
でも、
資金が限られている場合は、
別の選択肢を考えても
いいんじゃないですか?
7月初旬から2カ月以上、
高値更新できていませんね。
資金が限られているのに、
上下動の激しい銘柄に
しがみつく必要はあるでしょうか?
いったい、トレードの目的は何?
・三菱重工業に出資して育てることですか?
それとも、
・その値動きを利用して利益を得ること?
月足チャートを見ると、
ホルダーの手仕舞い売りが出ていません。
7月に日経平均の大幅下落があり
一時的に反応はしましたが、
ホルダーの売りは出ていません。
現状は「売られない、買われない状態」
つまり、買い ≒ 売り の状況です。
「売られない、買われる状態」、
つまり買い > 売り が確認できてから
再参入しても遅くないんじゃない?
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2・注目すべき強い銘柄たち
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2749 JPホールディングス
2767 円谷フィHD
8278 フジ
9319 中央倉庫
6507 シンフォニア
7419 ノジマ
4680 ラウンドワン
月足でも週足でも確認してみてください。
これらは「売られない、買われる状態」
どの銘柄も、
買い > 売り の状況です。
ざっと書き出しただけですが、
このような銘柄は、
他にもたくさんあります。
それなのに、なぜ動きの鈍い銘柄に
資金を固定する必要があるの?
出資し育てるつもりですか?
私は、三菱重工業もオリエンタルランドも
育てるつもりはありません。
むしろ、企業の成長に合わせて
育ててもらうつもりです。
上記7銘柄以外にも
強い銘柄は多数あります。
強いから買われ、
買われるから株価が上昇する。
その真っ最中なのですから、
乗るべきなんじゃないの?
順行すれば利益は伸び、
逆行なら切ればいいだけ。
私は占い師でも預言者でもないので、
株価の動きは予測できません。
ネット上には「10倍株を教える」とか
「明日上がる株」といった
詐欺まがいの広告が見られますが、
私は未来予想をしません。
今、強い銘柄に乗れば、
これからも強く推移する可能性が高い。
これがトレンド(傾向)フォロー(追随)です。
私たちは、
事実に基づき行動するリアリスト。
実践家なんですよ。
トレードで何をしたいの?
今一度、自分の目的を再確認してみては
どうですか?
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