Day4

住川晃久 実践投資アドバイザー
勝てない人ほど「中途半端」である
——外を探し回った末に、気づくことがある
一度、ここを離れた方へ。
外に何かあると思って、探しに行ったはずです。別の手法を試した。別の教材を買った。別の師匠を探した。そうやって動いてきた時間に、私は何も言いません。動いたこと自体は間違いじゃない。
ただ、一つだけ聞かせてください。外で見つかりましたか。
もし見つかっていたなら、あなたは今ここを読んでいないはずです。
Chapter 01
勝てない人の共通点は、
中途半端である

投資で勝てない人を15年見てきて、結局いつも同じところに戻ってきます。

知識が足りないからではありません。情報が足りないからでもありません。センスがないからでもない。

もっと根っこの問題です。中途半端なのです。

本気と言いながら、本気ではない。学ぶと言いながら、守らない。真似すると言いながら、途中で自分なりを差し込む。事業だと言いながら、感覚は片手間のまま。

これでは、身につくものも身につきません。
外で見つからなかったのも、同じ理由です。
Chapter 02
相場に金を入れた瞬間、
あなたはもう事業家だ

本業の合間にやるのは構いません。会社員でも、自営業でも、立場は関係ない。

ですが、相場に金を入れた瞬間だけは違う。その瞬間から、あなたはもう事業家です。仕入れがあり、撤退があり、資金管理があり、再現性を追う世界に入る。

そこに、「忙しいから適当で」「副業だから軽く」「片手間だから仕方ない」はありません。

相場はゼロサムゲームです。あなたが曖昧に入れば、その曖昧さを飲み込める側が取る。あなたが損切りをためらえば、そのためらいの代金を払うのはあなたです。あなたが「今回は特別」と勝手な例外を作れば、その例外処理のツケを口座が払う。

甘さは消えません。どこかに霧散するのではない。
きっちり誰かの利益に変わるのです。
外を探し回っていた間も、ずっとそうでした。

準備不足で入った金。ズレた認識で張った金。根拠のない期待で置いた金。それは自然に消えたのではない。相場の中で生き残る側に、吸い上げられていった。ただ、それだけのことです。

Chapter 03
難しいことをやっているのではない
小学三年生レベルのことを守れていないだけだ

相場の話になると、みんなすぐ難しく考えます。需給がどうだ。地政学がどうだ。金利がどうだ。AIがどうだ。

もちろん、そういう知識が悪いわけではありません。ですが、その前にもっと手前の話があります。

決めたことを守る。言われた順番でやる。勝手なことをしない。
本当に最初に必要なのは、この程度です。

先生に言われたことをまずやる。勝手にルールを変えない。宿題をごまかさない。できないなら、できないと認める。

相場も、ここからです。ところが大人は、妙に頭が回る。知識だけ増える。理屈だけこねる。その結果、守る前に崩す。これが最悪です。

Chapter 04
守破離の「守」がない人は、
永遠に自己流のまま終わる

武道でも、茶道でも、最初は守です。まず型を守る。意味がわからなくても、そのままやる。余計なことをしない。投資も同じです。

ですが、多くの人は、ここを飛ばします。習ったルールを少し変える。怖いから縮める。欲が出たら広げる。自分の感情で例外を作る。そのくせ「学んでいます」と言う。

違います。それは学びではありません。型の習得ではなく、自己流の補強です。

トレンドフォローを学んでいるはずなのに、途中で逆張りを混ぜる。ルール通りに切るべき場面で、気分で耐える。増やすべき場面では怖がり、我慢すべき場面では降りる。

それは投資ではありません。「自分なりごっこ」です。
外を探し回ったのも、その延長線上にあります。
今の自分を変えるより、次の答えを探す方が楽だったからです。

Chapter 05
「自分なり」は、
凡人の枠に自分を閉じ込める

15年指導してきて、はっきり断言できます。「自分なり」から離れられない人は、いつまでも凡人の枠から逃れられません。

本人は工夫しているつもりです。主体的にやっているつもりです。自分に合う形に調整しているつもりです。ですが、その正体はたいてい、怖さからの修正であり、怠さからの省略であり、欲からの例外処理です。

つまり、成長ではない。型を守れない理由を、もっともらしく言い換えているだけです。

外に答えを探しに行ったのも、同じ構造です。自分の崩れ方を直さないまま、外に答えを足し続けた。新しいノウハウを足せば何かが変わると思った。でも、変わらなかった。

足りなかったのは次のノウハウではありません。
自分がなぜ崩れるかを直さない限り、何を足してもまた失います。
Chapter 06
逆に、変わる人は違う

いったん自分を捨てる。好みを捨てる。癖を捨てる。言い訳を捨てる。まず完全模倣する。

この人だけが、守から先へ進めます。

実際に、遠回りした人ほど最後に同じことに気づいています。

いろんなトレードスタイルを試して戻ってきたAさんは、こう言いました。「やはり住川式の超トレンドフォローが一番しっくりくる」と。

独学で行き詰まったYさんも、同じ趣旨のことを書かれています。「自分が本当に知りたかったこと、本当に大事なことは、ここにあった」と。

外を探し回った人ほど、最後に気づく。探すべきは次の秘策ではなく、自分の崩れ方を直すことだった、と。

Chapter 07
年間1000万円に届く人は、
最初に「自由」を捨てた人だ

誤解しないでほしいのですが、最終的には自分の形が出てきます。

守を完全にやり切った人間だけが、破に進める。破を経た人間だけが、離に至れる。守もやっていないのに、いきなり離を目指すのは、型のない自由ではなく、ただの迷子です。

相場で年間1000万円を狙える人間を、私は何人も見てきました。その全員に共通することが一つあります。

最初に、自由を捨てた。
自分なりをやめた。感情での修正をやめた。例外処理をやめた。
型を、完全に守った。その先に、初めて自分の形が出てきた。

外を探し回って失ったものは、時間であり、資金であり、本来取れていたはずの利益です。時間は戻りません。命のかけらも戻りません。

ですが、失ったお金なら、まだ取り返せます。口座残高は、まだ回復できます。そのために必要なのは、次の秘策ではない。今度こそ、守り切ることです。

もし、外で答えが見つからなかったなら。
戻るなら、また同じ繰り返しをするためではない。
今度こそ守り切るための、再始動です。

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